SystemVeriog IDEの自動バックアップ機能

SystemVerilog IDEは自動バックアップ機能を備えています。この機能により、ファイルが壊滅状態になってもセッション開始時点のファイルを復元する事が出来ます。バックアップは自動的に行なわれる為、使用者には手間がかかりません。何よりも、バックアップを取る機会を忘れる事はありません。

 

ファイルを開く際、そのファイルの更新時刻が最新のバックアップ・ファイルの更新時刻より新しい場合、新しいバックアップ・ファイルが自動的に作成されます。従って、ファイルを開いた時点では、そのファイルと同じ内容を持つバックアップ・ファイルが存在する事になります。また、バックアップ・ファイルの数は予め設定されている上限を超える事はありません。上限を超えた場合、最も古いバックアップが削除された後、新しいバックアップが登録されます。

 

バックアップはシステム固有の場所に保管されます。バックアップの作成は自動的に行なわれる為、ユーザに求められる特別な操作はありません。ユーザがバックアップ・ファイルを直接操作する為には、BackupMgrを使用します。以下の操作が可能です。

 

バックアップ・ファイルの内容を表示する事

ソース・ファイルとバックアップ・ファイルの差異を調べる事

バックアップ・ファイル同士の比較を行う事

ソース・ファイルをバックアップ・ファイルから復元する事

ソース・ファイルから新しいバックアップを作成する事

不要になったバックアップを削除する事

プロジェクトに使用されているファイルのバックアップを整理する事

バックアップが保管されているディレクトリを知る事

バックアップが使用しているディスク・スペースの大きさを知る事

 

下図はBackupMgrを使用してファイルの比較をしている状態を示しています。ソース・ファイルとバックアップ・ファイルとの差異を知る事により作業履歴を思い出す事が出来ます。バックアップ・ファイルを選択してShow Bk ボタンをクリックすると、バックアップ・ファイルの内容がViewパネルに表示されます。バックアップ・ファイルからファイルを復元する場合は、Get Bk ボタンをクリックするだけで済みます。

 

 

2019年01月14日